断章のグリムⅣ 人魚姫・下。
結局一日で読みきってしまいまして。
まだ完全に理解したわけではないけど感想。
完璧ネタバレなので追記収納。
そうそう。
「魚」が<泡禍>の一要素として出てきて
暗鬱な気分になってた
昨晩の晩御飯が、刺身でした。
今回は真犯人、もとい<潜有者>が意外だった。
流し台のシーンで千恵母が<異端>になった時点で
何となく予想はついたけど
それでもまだ千恵だと思ってた。
まさか「人魚姫」人魚姫たちの父に焦点を合わせるとは
想像しませんて。
あとMissingのパターンを考えると
あの泡禍のなかで千恵が生き残ったことは伏線以外の何物でもない。
Missingだと(言い方は悪いけど)亡霊のような形で顕現したけど。
複線と云えば、上下巻の間での伏線の張り方もうまかった。
「剣で突き刺すような痛み」はまだしも
「貝殻で葺かれた屋根」って…!
最後に忘れちゃいけないエグ要素。
「タンシチュー」(上手いこと言った笑!)がとにかく…うん。
一種愛情の形だと言えないこともないけど、
狂気の産物だと断定されちゃってる辺り救いがないですね。
でももし志弦が「人魚」になることを望まずに
あれを実行していても
神狩屋さんは狂うこと間違いなしかと(汗)。
でも彼のも所詮は<断章>なわけだから
蒼衣が理解した以上、蒼衣の<断章>が動いてしまったら
神狩屋も志弦の元に逝けることができるのかな。
実際今回エグかったのはこれだけ。
しかもこれも痛いというよりは精神的にキたエグさだったから、
その点では上巻の方が勝っているかと。
うーん…まとめ切れてないけど初読ではこんな感じ。
次回も楽しみれす。
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