最近読んだ本。

地元の図書館で借りてきた。
でも借りたい本ってほとんど貸し出し中なんだよなー。
そんななか偶然借りられてハマったのが桜庭一樹

以前にGOSICKシリーズと砂糖菓子の弾丸〜は読んだことあって
GOSCIKの文体がいまいち好きでなかったけど(雰囲気や設定は好き)、
一般向け作品は文章の綴り方が違って読みやすいなぁと。


少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)

少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)

ところどころに明るさは感じるものの
すぐ側に闇が根ざしているような、
表紙の青空が皮肉にさえ感じられる雰囲気。

救いはほとんどありません。特にラストの救いのなさは異常。
ただよくあるようなお涙頂戴の安っぽい終わり方や
ご都合主義の無理矢理なハッピーエンドよりは
遥かに理に適っていると思う。

中学生の女の子二人が主人公、
物語が主人公の目線で内観に重きを置きながら描かれる、
ストーリーの主軸に殺人が絡んでいる、
という点でどうしても砂糖菓子と印象がかぶってしまうけれど
こちらの方が数段重かった。

少女の魂はこれから誰と並んで歩けばいいのだろう。

青年のための読書クラブ

青年のための読書クラブ

一変して重たさはほとんどない(ある意味)ラブコメ
一言で言うならば
底辺版マリア様がみてる笑。
マリみてよりも百合(というかエス)臭があからさまだけど。

ネタバレになるから反転しておくけど
各章が部誌の一部で各時代の部員が書き手になっているのが面白い。

古風なコメディタッチな
約100年にわたる緩やかな崩壊の物語。


一応砂糖菓子ものっけとく。
少女には〜と読み比べると
一般作とラノベの境界線って何なのかなって思う。