壊す。
どうしてわからない?
どうして気付けない?
あなたはじぶんのことを嫌いだと言う。
誰にも好かれないからって。
あなたは泣いていた。
崩れ落ちるように。
あたしは遠くから見ていた。
優しさからくる想いで。
あなたは抱きついて泣いた。
あたしではないあの子に。
優しい優しいあの子に。
あたしは大嫌いなあの子に。
あなたは知らない。
あなたの周りにたくさんの支えてくれる人がいたことを。
あなたが求めている拠り所は。
もう、すぐそこにあることを。
あなたは知らない。
あたしが苦しい思いを抱いていたことを。
あなたをどうにか救いたかった。
でもあなたに近づけば確実に拒否されて
傷口に塩を塗りこむことになる。
他の誰かに寄り添うことを涙をこらえて見ていた。
そんな思いをずっとずっと握り締めていた。
あたしはあなたのことが大好きです。
とてもとてもいとおしいのです。
だからあなたの周りの人がとてもとても憎らしく思えるのです。
その人たちのせいであたしの姿はあなたの視界に入らないのだから。
あたしのこの手であなたを絞め殺してしまいたい。
それが無理なら閉じ込めてしまいましょう。
小さな小さな硝子の箱の中に。
なんて、歪んだ愛情。
なんて、壊れた感情。
・・・小説のネタにしようかなと(・・・オチ?)。